吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー

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 な、長い。何しろ登場人物が多いから、そのエピソード処理だけでもずいぶん時間がかかるのはしょうがない。で、お話は結構面白かったから長いけど退屈はしなかった。もう二週間以上前に見たのでまたしても細部はすっかり忘れたけど、エリザベス・オルセンの陰のある悲しそうな瞳が印象深かった。
 で、それぞれのキャラクターのお話がどういうことになっているのか全然わからなくて、過去のエピソードはどうなっているんだ! 過去作全部おさらいしないとわからないのか?! そもそもこのアベンジャーズって第何話?! とパニックになっていたんだけど、劇場用パンフレットにはすべてちゃんと解説ががついているんですねー、なんという親切なつくり! 助かります。こういうパンフレットは買う値打ちがあるわ。 
 そして銀河一の悪役、殺戮者、独裁者、巨漢のサノスが涙を流すという痛切なシーンまで用意されている! この人、根っからの悪人とは言えないのかもしれないという疑問が観客の胸に沸々とわいてくるくるのである。そもそも宇宙の人口を半分にする力を持った石がなんのために存在するんでしょうね。それは神が作って生命体の最終兵器としてとっておいたものかもしれない。ということはそれを使うときには信じられないほどの犠牲を伴う代わりに、以後は平和な世界が待っている、というパンドラの箱みたいな(ちょっとちゃうか)、触れてはならない奥の手だったりするのかもしれない。サノスが私利私欲で戦っているわけではないところがけっこう深い話か。(5月に鑑賞)

AVENGERS: INFINITY WAR
150分、アメリカ、2018
監督:アンソニー・ルッソジョー・ルッソ、脚本:クリストファー・マルクス、スティーヴン・マクフィーリー、音楽:アラン・シルヴェストリ
出演:ロバート・ダウニー・Jr、クリス・ヘムズワースマーク・ラファロクリス・エヴァンススカーレット・ヨハンソンドン・チードルベネディクト・カンバーバッチトム・ホランドチャドウィック・ボーズマンゾーイ・サルダナ、カレン・ギラン、トム・ヒドルストンポール・ベタニーエリザベス・オルセンアンソニー・マッキーグウィネス・パルトローベニチオ・デル・トロジョシュ・ブローリンクリス・プラットウィリアム・ハートサミュエル・L・ジャクソン
声の出演:ヴィン・ディーゼルブラッドリー・クーパー、ケリー・コンドン