吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。

技術者たち

 やくざの上手を行く金庫破りの詐欺集団の愉快痛快な犯罪サスペンス! ちょっと「オーシャンズ11」みたいな感じもあるけれど、主役に華がないのが難点。むしろ、やくざ社長の手下の冷酷なヒットマン役を演じたイム・ジュファンがとってもイケメンでかっこよくて、主役を食う素晴らしさ。甘いマスクに似合わない冷血漢ぶりを見せてくれる。
 天才的な金庫破りの腕を持つ若者が、うっかりヤクザが経営する宝石店の金庫破りを実行したことから付け込まれ、仁川税関に眠る1500億ウォン強奪の仕事を押し付けられる。制限時間40分という条件下に大規模にそしてスリリングに展開する強奪計画の行方はいかに!
 というサスペンスものなのだが、この手の映画によくあるご都合主義が随所に現れる。主人公たちのチームの計画は一歩間違えれば死んでしまうという瀬戸際のものばかりで、うまくいくほうが奇跡と言うぐらいのシロモノだ。しかもヤクザ社長との騙し合いもあり、警察の裏をかきつつ、仲間の裏切りやらいろいろとてんこ盛りの展開の上に最後はもうそんなんありかいというぐらいの見事な犯行。おまけに美女との淡いロマンスも絡む。この美女が美術館の職員(学芸員なのか経営者なのか、両方を兼ねているのかな)というのもなかなかにおしゃれで。
 というわけで、見ているほうも騙されて喜ぶというお話なので、頭空っぽにして楽しむのがいいのではないでしょうか。あまり細かいところにこだわったり突っ込んだりするのはやめたほうがいい。(U-NEXT)

THE CON ARTISTS
116分、韓国、監督:キム・ホンソン、脚本:キム・ヤンジュン、撮影:ユン・ジュファン、音楽:チョン・ジノ
出演:キム・ウビン、イ・ヒョヌ、コ・チャンソク、キム・ヨンチョル、チョ・ユニ、イム・ジュファン