人が誰も嘘をつくことを知らない世界で、人類初の嘘をついた男が出現した、というアイデアが秀逸。劇場未公開だけれどさりげなく大物が端役で登場するからびっくり。
人が誰も嘘をつけないということは、口にする言葉はすべて真実のみ。お追従もおべんちゃらもお世辞も言うことができないので、すべての会話が辛辣で裏表がないし、慎みもない。巻頭いきなりの下ネタあけすけ会話には引いたけど、つかみはよかった。ただ、この話でどうオチをつけるのかと期待すると最後はありきたりな終わり方。
主人公があけすけに「太っていて豚鼻でみっともない」と何度も言われるのはつらいところ。ひどい台詞を考えた脚本家もいるもんだと思ったら、監督自身が脚本を書いて主演しているんだ、それならいいよね。そんなひどいことを何度も言われる役で出演したくないもんね。
最大の嘘つきはイエス・キリストであるという強烈な宗教批判映画だけれど、その筋からのクレームや嫌がらせはなかったのだろうか。(レンタルDVD)
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THE INVENTION OF LYING
99分、アメリカ、2009
監督・脚本:リッキー・ジャーヴェイス、マシュー・ロビンソン、音楽:ティム・アタック、
出演:リッキー・ジャーヴェイス、ジェニファー・ガーナー、ロブ・ロウ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エドワード・ノートン