巻頭のテレビゲームのシーンが面白すぎて、5回も見てしまった。とにかく楽しい、目が離せない面白さ。わたしがDVDを見ていたらY太郎やS次郎も一緒になって、みんなでパロディの当てっこをしたり。
「あ、このシーンは『ジュラシック・パーク』やな」
「これ、『モンスターズ・インク』や。セルフ・パロディやな」(→いや実はモンスターズ・インクのほうが製作年が遅いのだよ、Yくん)
「あのベルトコンベヤは『スター・ウォーズ エピソード2』やろ」「いや、あれはモンスターズ・インクや」
「おお、あの死に方はスターウォーズの皇帝やな」「『ダイ・ハード』もあんな感じで悪者が死んだで」
「そういえば、バズの玩具持ってたなぁ。あれ、どこへやったんやろ。いつまであれで遊んでたっけ」
S次郎が何度も「シュールやな」というように、玩具が玩具らしくなくしかしやっぱり玩具的な動き方をするところが何度見てもよく出来ている、と感心する。「1」に比べて、明らかに大人の鑑賞を射程にいれた作りこみ方だ。技術的な向上ももちろんだが、ストーリーに子ども向けの説教臭さが薄まり、むしろ「いつかは捨てられる玩具の運命」という不条理を自覚していかに生きるか、という哲学的命題が大きくなっている。
いつかは持ち主に飽きられ捨てられる。あれほど愛された日々は遠い…。ジェシーが歌う歌を聞きながら胸が痛んだ。そう、あんなふうに遠くに追いやられ、ベッドの下に打ち捨てられ忘れられて行くんだ…。恋の日はそうやって遠い日の花火になっていく…
この切なさは大人のものだ。既にトイストーリーは大人の物語へと歩を進めている。エンドクレジット中に流れるNG集の懲り方はどう! そして感涙の「3」http://d.hatena.ne.jp/ginyu/20100811/p1へと続くのであった。(レンタルDVD)
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
- -
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
-
TOY STORY 2
92分、アメリカ、1999
監督: ジョン・ラセター、製作: ヘレン・プロトキン、カレン・ロバート・ジャクソン、脚本: アンドリュー・スタントン、リタ・シャオ、ダグ・チャンバーリン、クリス・ウェッブ 、音楽: ランディ・ニューマン
声の出演: トム・ハンクス、ティム・アレン、ジョーン・キューザック、ウェイン・ナイト