吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

灯台守の恋

 ストーリーはありきたりのメロドラマなのだが、サンドリーヌ・ボネールの美しさが光り、また、灯台守の厳しい仕事がきちんと描かれていて、なおかつ1963年というアルジェリア戦争後の時代状況も描いてあって、なかなかの秀作。フィリップ・リオレの前作「マドモアゼル」の中で語られたお話だ。
 閉鎖的なブルターニュの島の人々の中にやってくる、心優しい異邦人、アントワーヌ。彼は時計職人だったのだが、戦役を終えて手に障害をもち、この島に灯台守としてやってくる。排他的な島の人々に苛められ疎まれるが、先輩燈台守のイヴォンにはいつしか気に入られるようになる。そのきっかけが、イヴォンの腕時計を修理してやったこと。
 やがてアントワーヌとイヴォンの妻マベは道ならぬ恋に落ち…。

 
 導入部がわかりにくかったので、ラストまで見て再度確認してやっと理解した。どうも最近記憶力と理解力に著しい問題がある。しょっちゅう職場のスタッフたちに「この前もその話をした」とか「それ聞くの3回目です」とか言われるし。もうほとんど認知症? 落ち込んでしまった…(レンタルDVD)


L' EQUIPIER
104分、フランス、2004
監督・脚本: フィリップ・リオレ、製作: クリストフ・ロシニョン、脚本:エマニュエル・クールコルほか、音楽: ニコラ・ピオヴァーニ
出演: サンドリーヌ・ボネール、フィリップ・トレトン、グレゴリ・デランジェール