DVDリリース間近のお奨め作、第3弾はこれ。前2作に比べると完成度は低い。
「ラブ・アクチュアリ」にも似た、というか、ほぼパクリ、という感の強いラブコメ群像劇。登場人物が多すぎるので、整理が大変。ゴチャゴチャしていてどうやってもうまくまとまらない話も無理矢理つっこんである気がしないでもないが、15人も登場人物がいればその中の何人かには感情移入ができて、ついついほろりときてしまう。
音楽は良し。サントラがほしくなる。音楽の使い方まで「ラブ・アクチュアリ」に似ている、というのは失笑ものかもしれないが、あけすけに真似をするというのも可愛いではないか。
予想通りになるカップルもあれば、予想外の展開になるケースもあり、話が多い分だけ出来不出来の差がはっきりしている。印象に残ったのは、
- 軍人ジュリア・ロバーツと、飛行機の中で彼女の隣席に座ったスマートな紳士。これはよくできている話だった。思わずほろりときたし、びっくり!
- シャーリー・マクレーンの話はいまいちだったけど、彼女の若い頃の出演作が上映されて、現在の本人とかぶる演出はなかなか憎い。
- かの国のバレンタインデー事情がわかって興味深かった。バレンタインデーのディナーって、レストランが混んで大変なのね。このシーンもケッサク。
ま、こういう映画は、恋人とペアシートに座って見るものですな。若い恋人たちよ、二人で見ましょう。
VALENTINE'S DAY
125分、アメリカ、2010
監督: ゲイリー・マーシャル、製作: マイク・カーツ、ウェイン・ライス、脚本: キャサリン・ファゲイト、音楽: ジョン・デブニー
出演: ジェシカ・アルバ、キャシー・ベイツ、ジェシカ・ビール、ブラッドリー・クーパー、エリック・デイン、パトリック・デンプシー、ヘクター・エリゾンド、ジェイミー・フォックス、ジェニファー・ガーナー、トファー・グレイス、アン・ハサウェイ、アシュトン・カッチャー、クイーン・ラティファ、テイラー・ロートナー、ジョージ・ロペス、シャーリー・マクレーン、エマ・ロバーツ、ジュリア・ロバーツ、テイラー・スウィフト フェリシア