吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2003年のベスト10

 去年一年のベスト10を選ぶ前に、キネマ旬報とわたしの趣味がどの程度一致しているのかを確かめたくて、やってみたこと。 一年前のキネマ旬報日本映画ベスト30は以下のようになっている。これをわたしの好みで並べ変えてみた。
こうやって見ると日本映画は小粒だ。テーマも映像のスケールもすべてが小さい。わたしの大好きな歴史大河ドラマや戦争映画は皆無である。このままでは日本映画はどうなってしまうのだろう?

☆キネマ旬報2002年度ベスト30(日本映画)
1. たそがれ清兵衛
2. 刑務所の中
3.KT
4.OUT
5.AIKI
6.笑う蛙
7.阿弥陀堂だより
7.ごめん
9.ピンポン
10.とらばいゆ
11.青い春
12.Dolls(ドールズ)
13.助太刀屋助六
14.害虫
15.UNLOVED
16.ラストシーン
17.海は見ていた
18.なごり雪
19.元祖、女は太陽であった
19.突入せよ! 「あさま山荘」事件
21.夜を賭けて
22.命
23.A2
24.折り梅
25.宣戦布告
26.Laundry(ランドリー)
27.さゞなみ
28.SABU さぶ
28.陽はまた昇る
28.竜馬の妻とその夫と愛人

★ピピのベスト日本映画
1.OUT
2.害虫
3.夜を賭けて
4.Laundry(ランドリー)
5.突入せよ! 「あさま山荘」事件
6.阿弥陀堂だより
7.A2
8.AIKI
9. たそがれ清兵衛
10. 刑務所の中
11.KT
12.助太刀屋助六
13.とらばいゆ
14.ごめん
15.ピンポン

これ以外は未見

 さて、昨年は、2003年1月分までを含めて約100本の中からベスト10本を選んでみた。今回は、それ以降2003年末までの11ヶ月間に見た112本の中から選んだ。2003年に公開された作品ではなく、2003年に見た映画ということなので、古いものも含まれている。 今回もまた劇場で見たものは少なく、ほとんどがDVDでの鑑賞だ。今年こそもっと劇場に足を運びたい。

  1.ノー・マンズ・ランド
  2.七人の侍
  3.OUT
  4.マレーナ
  5.11'09''01/セプテンバー11
  6.キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
  7.2001年宇宙の旅
  8.暗い日曜日
  9.トンネル
  10.機動警察パトレイバー3
 
 70点以上つけた作品が41本あったので、かなり迷った。1位と2位はすぐに決まったが、3位は少し悩んだ。あとは大いに悩んだ。去年は気に入った作品が多かったので、10本に絞るのはとても難しい。「ぼくの神さま」「ジョンQ 最後の決断」「式日」「木曜組曲」「月とキャベツ」「バティニョールおじさん」「壬生義士伝」などを落としたのは悔やまれる。また、80点をつけた「戦場のピアニスト」は、今から思えばちょっと点が甘かったと感じる。あれは劇場で見たので、廃墟になったワルシャワの映像が圧巻だった。 驚くべきはテレビ画面でみたモノクロ映画の「七人の侍」の迫力だ。あんなにおもしろい映画もなかなかない。世代と時代を超えて支持される作品だろう。DVDのおかげで音声の聞き取りにくさも日本語字幕で補ったのがよかった。
 去年はほんと、好きな映画がたくさん見られて、幸せだった。粒ぞろいだったし。最近だんだん、どんな映画でもおもしろいと思うようになってきたのは歳のせいか? いや、そうじゃなくて、きっといい映画が多かったに違いない。まあ、どっちでもいいわ。

 ※これ、あくまでもわたしの嗜好ですので、趣味の合わない人は参考にしないでください。それぞれの映画評詳細は五十音インデックスからレビューを探してお読み頂ければ嬉しいです。