2022-01-01から1年間の記事一覧
アメリカ南部出身の底辺労働者で敬虔なクリスチャン。銃を2丁所持している。そんな白人中年男性はおそらくトランプ支持者の一人に違いなかろう(服役中だったので投票できなかったが)。それが主人公のビルだ。そのビルの娘アリソンがフランスに留学し、あろ…
第1作よりも面白いやんか! 原作の漫画が面白いんだろうなあ、TwitterなどのSNSにしょっちゅう原作マンガの広告が上がってくるのを見ていると、読みたくてたまらなくさせる面白さがある。 実写版になると主人公のイメージがかなり原作と異なるが、岡田准一の…
これは意外な拾い物。潜水艦映画と言うからてっきり戦争アクションかと思ったのだが、そうではなくてナチスのお宝探しの話。はあ、よくあるあれね、トレジャーハンター。しかしこの映画はちょっと趣向が違う。なにしろ海底に沈んだUボートも登場するという、…
第1話でピーターラビットとバトルを繰り広げたトーマスはうさぎたちとの戦いを止めて、ビアと結婚。かくしてビアたち新婚夫婦とピーターたちうさぎは家族のように仲良く暮らしましたとさ。めでたしめでたし。なわけなくて、第2話も最初こそ仲良さそうにして…
「俺たちに明日はない」のボニー&クライドを追う警官側の事情を描いた物語。主演のケビン・コスナーは歳をとってもやっぱり男前! かっこいいです。 で、「ワイアット・アープでも探す気?」というキャシー・ベイツ知事の台詞に思わず苦笑。これはケビン・…
この映画は思わず2回3回と部分的にではあれ見直してみた作品だ。なぜか特定の場面について繰り返し見たくなってしまう。何を確認しようとしたのか、鑑賞後半年も経った今では思い出せないのだが、超地味な映画なのに心に残る作品だった。その要因は実は主役…
ガイ・リッチー、ガイ・リッチー、ガイ・リッチー! 「ロックンローラ」でファンになって以来、彼の作品はとにかく面白いのでどれも必見。今回の本作も、最初から最後までガイ・リッチー節全開で楽しませてもらいましたよー。 過去と現在を往還する構成、観…
原題は「破壊」とか「取り壊し」という意味だ。確かに、主人公は破壊衝動に取りつかれる。それは、彼の妻が突然死んだことが原因だった。 この映画は全く期待せずに見始めて、しかもiPadで細切れに、しかも寝る前にベッドにiPadを持ち込んで、というえげつな…
この映画、一部の人には評判が悪いのですが…(苦笑)、でも飲兵衛の映画となれば見ないわけにいかないので。で、見てみたらやっぱりあんまりおもしろくなかった。コメディのはずなのに、実はかなりやばい話になってくる。なにしろ、酒で身を持ち崩す教師たちの…
5月1日、メーデーの後で鑑賞した映画。今頃ですが…。 お話は、あまたある難病ものの中でもちょっと毛色が違っている。甘ったるさがほどよくそぎ落とされていて、しかも主役たちの演技が素晴らしいため、ぐっと感情をつかまれる。実際にこの映画の原作小説を…
タイムスリップもののファンタジー。2012年に始まり、1969年、1980年、1988年という年に起きる事柄が主人公たち非行少年3人組の人生を変えていく。 2012年の深夜、強盗を働いた幼馴染の3人組の若者は、廃屋になった元雑貨店に逃げ込む。その「ナミヤ雑貨店」…
不思議な映画だ。ほとんどシャーロット・ランプリングの一人芝居のようであり、状況説明の台詞は何もなく、ただ淡々と老女の孤独な日常生活が繰り返し映し出されるだけ。ほとんどドキュメンタリーのような。 なんといっても彼女のあの恐ろしいまなざし。冷た…
1941年6月、ドイツは突如としてソ連国内に侵攻し、ウクライナを占領した。そして9月29日から30日にかけて、キエフ郊外のバビ・ヤール渓谷でドイツ軍によるユダヤ人大虐殺事件が起きる。33771人のユダヤ人が殺されたのだ。本作は当時の映像を使ってこの大虐殺…
怖いのか怖くないのか微妙な話。笑えるのか笑えないのかも微妙なところ。相変わらずジョーダン・ピール監督は常識を破っていく作風に熱心だ。 物語は、西部劇を思わせるようなロサンゼルス郊外のド田舎の牧場が舞台になっている。映画撮影用の馬を飼育してい…
え? まさか?! ほんとにまさかの驚き。こんな映画(失礼!)をフランスでですよ、しかもアカデミー賞を受賞しているような監督がですよ! リメイクするわけ? それだけで笑った。笑うだけでは飽き足らず、映画館まで見に行ってしまったではないか。わたし…
こんな変なタイトルの映画が公開されるなんて、それだけでもぞくぞくするではないか。配給のロングライドはいつもいい映画を選んでくれていて、たいそうありがたい。今回もこの映画をよくぞ買い付けてくれました! しかしもうちょっと頑張って宣伝してほしい…
この映画はフランス在住の愚息Y太郎(31歳)が先に見て、「アホすぎて疲れた。二日酔いのタランティーノが書いた脚本を園子温が撮ったみたいな映画やった。見るだけでIQが30くらい下がる」という感想を送ってきたので、逆にすごく見たくなったのであった。 …
TwitterとFacebookには既に投稿した記事、こちらにも再掲。 ゴダール死去の報にそれなりの衝撃を受けたのだが、もう91歳の巨匠はいつ死んでも不思議はない。人はいつか逝く。しかしそれがどうやら自死だったらしいと知ってもっと衝撃を受けている。 スイスは…
「時よ止まれ 君は美しい」はゲーテの言葉だった。そんなタイトルのドキュメンタリー映画も作られた。そして、「時よ止まれ」という切羽詰まった思いにかられる人々も少なくないのではと思う。至福の時間が流れて消えていく、その刹那を愛おしく思うとき、人…
タイトルが「グリード」ですよ! つまり、「強欲」。これって七つの大罪の一つのはず。そんなタイトルを背負わされたヒーローは誰かと言うと、イギリスのアパレル界の成功者、リチャード・マクリディ卿。この映画は実在のモデルがいて、そのモデルをこれでも…
「芸術は爆発だ!」という流行語も生んだ奇矯の芸術家、岡本太郎。アバンギャルド(前衛芸術)に生きた太郎が、「ついに自分自身に出会った」と語ったのが沖縄への二度の旅であった。本作は、1959年と66年に太郎が撮影した大量の写真と映像、そして彼…
今年の2月に鑑賞したのだが、今頃アップ。 いままでのキングズマンで一番面白かった。その理由は歴史劇であったこと。歴史といっても大昔ではなく第1次世界大戦が舞台になっている。キングズマン誕生の舞台裏が語られていて、その壮大な歴史が解き明かされる…
この作品がアカデミー賞作品賞にノミネートされたことがまずは驚きだ。このようなハリウッド映画らしくない作品(とはいえ、遅れてきた西部劇という風情はある)がアカデミー会員に受け入れられたということは慶賀である。この映画の雄大な映像を見れば、こ…
非常に興味深く見ることができた作品。事実に基づくと言いながら、ジョーンの人生についてはかなり創作されているようだ。 主人公ジョーン・スタンリーは年老いて夫に先立たれ、静かに一人暮らしをしていたが、ある日突然逮捕される。それは50年以上前にソ連…
今年2月に観た映画だが、今頃アップ。鑑賞当時、アカデミー賞最有力とか言われていた作品。さすがに大変面白くまた感動できるものだった。唯一、並み居るコーラス部員たちの中で一際目立つほどの歌の素質があるはずの主人公の歌がたいしたことなかったってこ…
わたしは本作を1月に観たのだが、ウクライナへの侵攻が始まって半年近くが経とうとする今、改めてロシア人のナショナリズムを鼓舞する戦争映画だったと思い出す。 ドツが独ソ不可侵条約を突然破棄して大戦車隊を組織してモスクワ目指してやってきている! こ…
今年の正月に映画館で見た映画。2022年の初映画であり、おみくじで大吉が当たったような興奮と満足感を得られた作品だった。 3部オムニバスの物語はそれぞれが「偶然」をテーマに展開する。3つの話に共通点はなく、それぞれが完全に独立している。共通するの…
大笑いしながら見た。近年まれにみるあほらしいドタバタコメディ。でも役者が豪華な分、いろいろと見せ場があって、最後はすごくシリアス。ラストの長い長いエンドクレジットが終わってからボーナスカットがある。これも笑える。 物語は、地球に彗星が衝突す…
去年劇場で見たのだけれど、結末を忘れてしまったし途中経過もかなり忘れているので、Amazonプライムで配信が始まったのをよい機会に再見。もちろんiPadで、夜寝る前にベッドの中で小刻みに見た。 タイムループものは珍しくないんだけれど、同じ1日を繰り返…
ふつうの映画2本分の内容はたっぷり入っているので、1本で二度おいしいお得な映画! その分、とっても疲れるけどそれはそれでまあ良しとしよう。 このシリーズは全部映画館で観ているわたくしは、ジュラシック・パーク三部作も全部DVDを持っているのである。…