吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2020-06-17から1日間の記事一覧

在りし日の歌

失政のツケは常に市井の人々に回る。大きな歴史の物語はひとつの家族の不幸として紡がれていく。 一人っ子政策への批判を込めた、30年に及ぶ家族の記録は中国現代史そのままをなぞる。とはいえ、そのまますんなりと時間の経過をたどるわけではなく、映画は現…

今宵、212号室で

いかにもアムール(愛)の国フランスらしいコメディ映画。 結婚して20年経った夫婦、今やもう恋愛対象ではなくなってしまった夫に内緒でちょっとした浮気ぐらい、ありえるでしょ! というお気楽なヒロインは司法史を教える大学教員マリア。このインテリ女性…