吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2019-05-03から1日間の記事一覧

ウディ・アレンの6つの危ない物語

ウディ・アレンのテレビドラマは初めて見た。6話シリーズなのだが、二日がかりとはいえ、一気に見てしまった。最近では一番面白かったアレン作品。 時代は1970年、政治の季節のアメリカでは、ベトナム反戦運動が盛り上がっている。ウディ・アレンが演じる作…

トゥ・ウォーク・インビジブル

allcinemaにデータがないから、なんでだろうと訝しんでいたら、これはBBCのテレビドラマであったことが判明。しかしこんなに雄大な風景をテレビで見るなんてもったいない話だ。わたしはテレビどころかiPadで見てしまったから悔やまれる。もう一度あの風景の…

THE GUILTY/ギルティ

画面に登場する主要人物は主人公の警官たった一人。場面は警察署のコールセンターのみ。これほど金のかかっていない映画も珍しいだろう。舞台劇でも再現可能な物語だ。それでも、これほど緊迫感に溢れる映画が作れるということにまずは感動した。そして、な…

シンプル・フェイバー

シンプル・フェイバー、つまり「ささやかな頼み事」。この映画ではそれが「ちょっと、うちの子のお迎えを頼める?」というもの。しかしそれがきっかけでとんでもない事件へと発展する。 巻頭、大音量でフレンチポップスがかかる。懐かしい”ÇA S'EST ARRANGE”…

グリーンブック

早くも今年のナンバー1が決まり!という感じ。やっぱりわたしは音楽映画が好きなんだと実感した作品でありました。 1962年のニューヨーク、イタリア系移民のトニー・ヴァレロンガはナイトクラブで用心棒を務めていたが、店が改装のため休業になる8週間、黒…