吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2018-12-26から1日間の記事一覧

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア

巻頭いきなり、巨大な心臓が画面いっぱいに広がっている。それは手術中の心臓であり、大きく力強く脈打っている。その生々しさが不気味で同時に生命力を感じさせる。このオープニングからして既に不穏だ。 やがて、その手術を終えた外科医はある少年と親しげ…