吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2017-08-01から1ヶ月間の記事一覧

日本のいちばん長い日

新旧2作を見比べ。 最初に新作を見て、「昭和天皇が格好良すぎる」と苦笑し、名作の誉れ高い旧作を見てみた。で、どっちが優れているとかいう話ならば、旧作のほうが見ごたえがあるだろう。しかし、新作もドラマに重点を置き、娯楽作としてはかなりいい線を…

打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?

原作の岩井俊二作は未見。あれから20年以上経っているのだから、設定はいろいろ変えてあるはず。岩井の作品は実写の、しかもテレビドラマだったから、映像的にはかなりの制限があったことだろう。今回のリメイクではこれぞアニメ!という素晴らしい光と色彩…

マグニフィセント・セブン

「荒野の7人」のリメイク。懐かしいテーマ音楽も流れます。 昔何度も見たはずの「荒野の7人」を覚えていないものだから、オリジナルとの比較ができないが、この作品単体で見て十分面白い。さらにオリジナルを再見したくなった。ついでにさらにオリジナルの「…

エゴン・シーレ 死と乙女

タイトルロールを演じたノア・ザーヴェトラのイケメンぶりに見とれているうちに映画が終わってしまった。 物語は、寝室で瀕死になっているエゴン・シーレとその妻をシーレの妹が発見する場面から始まる。エゴン・シーレは1918年に28歳で夭折した天才画家だ。…

あさがくるまえに

脳死・心臓移植をめぐる二組の家族の24時間ドラマが静かに描かれる、再生と修復の物語。 昏々と眠る若者の美しい顔がアップになる巻頭。まだ外は暗く、部屋の中もぼんやりしている。彼は恋人のベッドで目覚め、眠る彼女を置いて窓から飛び出し、地面に跳躍…