吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2016-03-01から1ヶ月間の記事一覧

わたしはロランス

心をかき乱されるラブ・ストーリー。愛し合う二人を隔てる壁は、彼が「女」であること。ラストシーンの切なさがいつまでも尾を引く。 カナダ、モントリオールに暮らすロランスとフレッドのカップルは今日も楽しげにベッドで戯れる。小説を書いている教師のロ…

グローリー 明日への行進

原題の「セルマ」にある通り、本作はキング牧師の伝記映画ではなく、1965年3月のアラバマ州セルマの大行進について描いたドラマである。" I have a dream" で有名な1963年8月28日のワシントン大行進をこの映画は描かない。ドラマの始まりは1964年のノーベル…

不屈の男 アンブロークン

こんないい映画が大阪ではたった2館でひっそりと上映されているなんて。ネトウヨのせいで、もうちょっとで公開も危うかったなんて。ネット上では厳しい感想も多く見受けたが、映画は物語であって事実をそのまま描くものではない。「事実」「史実」と細部が異…

エヴェレスト 神々の山嶺(いただき)

登山は得意ではないのに、山の映画は大好きというわたしにとっては、この映画ぐらいの感じでちょうどいいかもしれない。というのも、「エベレスト 3D」に比べれれば遭難場面の描写が淡々としていて、むしろほっとする感じだ。 これまでいくつも見た山岳映画…