吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2011-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アジョシ

エル・ライブラリーが参加し、4人のライブラリアンがボランティアで手伝ってくれたチャリティバザー後の打ち上げはビアガーデンで。涼しくて気持ちよく、青空も見えたけれど、陽が落ちてくると今度は寒くて震えた。 宴会が終わった後、「4デイズ」を見るか「…

世界侵略:ロサンゼルス決戦

ここのところ余りにも忙しくて映画を見に行く時間がなかったので、久しぶりの映画館にほっとする。 本作はいかにも金がかかっているハリウッド作品。今年は宇宙人に何度も侵略されるロサンゼルスであるが(「スカイライン--征服」)、「トランスフォーマー3…

ザ・ロード

全編ただならぬ暗さ。人類が滅亡の危機に瀕している原因は核戦争なのか天変地異なのか疫病なのか、まったく明らかにされないけれど、昼なお暗く、まるで「核の冬」(核戦争により地球上に大規模環境変動が起き、人為的に氷期が発生する、というもの。核兵器の…

ずっとあなたを愛してる

クリスティン・スコット・トーマスの熱演に尽きる、というべきか。妹役のエルザ・ジルベルスタインもとても愛らしくてよかった。 クリスティン・スコット・トーマスは不思議な女優だ。「イングリッシュペイシェント」の時には妖艶な人妻だったが、本作では老…

再会の食卓

分断国家の悲劇を描いた物語。上海を舞台とする一家族の苦悩は、食卓でのご馳走をみんなが囲むことで描かれる。実に美味しそうな心づくしの料理が並ぶ。一つ一つの料理に込められた気持ちが痛いほど嬉しく悲しい。 国共内戦によって引き裂かれた夫婦が40年ぶ…

黄色い星の子供たち

ナチスのホロコーストを描く映画は数多く、今さら感があるのだが、フランスでのホロコーストについて描いた映画は珍しい。黄色い星はユダヤ人たちが胸に着けさせられたワッペンであり、その一つ一つに微妙に手作り感があってなんとなく微笑ましかったりする…

ザ・ファイター

これまた素直な映画。ストーリーにひねりがないのは実話ベースだからしょうがないか。その分、みどころは役者の演技である。アカデミー賞助演賞をダブル受賞の二人の役者の演技が楽しみで見たのだが、これはもう期待通り。特にクリスチャン・ベイルはバット…