吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2011-05-09から1日間の記事一覧

大樹のうた

第1話<第2話<第3話と面白くなるこの三部作、ついに第3話はまったく居眠りすることなく最後まで見続けることができた。劇場内が明るくなった瞬間にYが「第1話と2話は3話の<振り>やったんやな。長い前振りやなぁ」。その通り、これまでの2作はこの第3作…

大河のうた

第一話「大地のうた」に比べると画面がはるかに美しく陰影に富んでいて、物語も面白い。田舎の風景を古いモノクロ映像で見ると見苦しいということに気づいてしまった。 第2話では貧しき一家はガンジス川沿いのスラムに移り住む。町の風景のほうがはるかにモ…

大地のうた

サタジット・レイの「大地のうた」三部作を一ヶ月以上前に長男Y太郎(19歳)と一緒に見た。歌って踊らないインド映画、モノクロで実に地味地味。Yいわく、「インド式リアリズム映画やな。下手なロッセリーニみたいや」。 ドストエフスキー「貧しき人々」のイ…