吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2010-04-08から1日間の記事一覧

『朗読者』再読

上記の映画鑑賞の後、何年ぶりかで読み直す。ああ、これほど切ない少年の恋だったとは。 21歳も年上の女ハンナを愛したミヒャエルは、彼女が突然怒り出したりイライラする理由がわからず、戸惑い赦しを乞う。ハンナが不機嫌なときはいつも自分が折れていつも…

愛を読むひと

原作を読んだときほどの衝撃や感動はなかったが、別の意味でとても深い味わいがあった。この映画は原作未読のほうが感動するだろう。映画を見た直後には、「原作よりテーマが増えてより深くなっているのではないか」という感想を抱いた。テーマは、ナチスの…