吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

Π(パイ)

この映画を見ると頭が痛くなる。いえ、比喩じゃなくて、ほんとに痛くてたまらなくて、途中何度も寝てしまった。わたしは頭痛持ちで、最近こそかなりよくなったけれど、十代の頃は我慢できない頭痛に毎日毎日悩まされていた。だから、この映画の主人公である…

ノーカントリー

乾いた映画。始終、西テキサスの乾いた映像が観客を圧倒し、砂漠よりも乾いた殺人者の存在がさらにいっそう観客を恐怖に陥れる。ハビエル・バルデム演じる殺し屋が恐ろしすぎて夢に出てきそう。 時は1980年。場所は西テキサスの広野。ベトナム帰還兵達が手傷…