吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2006-02-01から1ヶ月間の記事一覧

ミュンヘン

1972年9月、ミュンヘンオリンピックの選手村で起こった惨劇のことはよく覚えている。新聞の1面に黒抜きでデカデカと見出しが載り、テレビは大きく事件を報道していた。当時中学2年生のわたしにはパレスチナでの争いがどういうものなのかよくわからなかったが…

やさしくキスをして

イスラム教徒とカトリック教徒の恋は成就するのか? 教会や職場や家族の圧力に愛は勝てるのか? 社会派の名匠ケン・ローチ監督が作るラブストーリーは生半可じゃない。「やさしくキスをして」という甘いタイトルに背く重い恋愛映画だった 舞台はスコットラン…

ある子供

18歳と20歳の若いカップルの生きる困難を淡々と綴ったドキュメンタリータッチの作品。子供をいとも簡単に売り飛ばす若い父親に未来はあるのだろうか……? ダルデンヌ兄弟の作品を見るのはこれが2本目。「息子のまなざし」(2002年)は力作には違いないのだが…