2004-03-01から1ヶ月間の記事一覧
この映画は、全編手持ちカメラでしかも極端に接写してあるため、画面の揺れが激しく、気分が悪くなってくる。その上音楽がまったく流れてこないので、およそ映画を楽しむとか味わうといった情緒の辺境にある作品だ。わたしのようにブランコに酔うような人間…
ウオーレン・シュミットが66歳で定年を迎えたその日、彼はオフィスでじっと時計を見つめたまま固まっていた。まもなく5時だ。デスクの上にはなにもない。窓際にはダンボール箱がうずたかく積み上げられていて、彼の仕事はすべて終わり、あとはただ終業時刻を…