吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

ライフ

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 宇宙飛行士というのは極めて知性が高い人々が就く職業だ。大昔、まだ10歳ぐらいだったころのわたしは、宇宙飛行士はある程度運動神経さえよければ誰でもなれると思っていた。大人になってそれは大間違いであることがわかったのだが、この映画を観ると改めて、宇宙飛行士の知性の高さを実感する。つまり、彼らは高い自己犠牲精神を持ち合わせている。それだけ誇り高い人種でもあるわけだ。

 もう、この手のエイリアンものは出尽くしたのだから、同じことはできない。いくらどんなストーリーを考えたって、リドリー・スコットのエイリアンにはかなわない。よって、この映画でも似たような設定で似たようなことをしながら、もうかつての「エイリアン」とは勝負していない。それに、時代が近未来だし、エイリアンの故郷が火星という、身近な場所だし、リアリティがあるのは本作のほうだ。
 100年前から、火星人と言えばタコだった(欧米限定)。襲来してくる火星人はとにかく蛸型だったのだ。西洋人はよほど蛸がお嫌いらしい。わたしは、この映画を見ながら、「あんなに大きな蛸なら、いったいどれほど蛸刺しがとれるのだろう、蛸のから揚げ、蛸の天ぷら、蛸の磯辺揚げ、たこ焼き、蛸のカルパッチョ。。。。」と、蛸エイリアンを見ながらひたすら「こいつを食べたい」と考えていた。わたしの食欲とは裏腹に、映画の中では人間が蛸エイリアンに食われていたんだけどね。
 真田広之の英語力に参った。うますぎる。(U-NEXT)

LIFE
104分、アメリカ、2017
監督:ダニエル・エスピノーサ、製作:デヴィッド・エリソンほか、脚本:レット・リース、ポール・ワーニック、音楽:ヨン・エクストランド
出演:ジェイク・ギレンホールレベッカ・ファーガソンライアン・レイノルズ真田広之、アリヨン・バカレ、オルガ・ディホヴィチナヤ