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吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

ブリジット・ジョーンズの日記 ダメな私の最後のモテ期

映画

 シリーズ第1作から15年が経っているけれど、映画の中では10年しか過ぎていないことになっている。しかし実際のところ、15年経ってるわけだから、マーク・ダーシー(コリン・ファース)の老け方が半端ない。でもスーツが似合って素敵。レニー・ゼルウィガーも痩せて老けたけど、笑顔がかわいい。この、人のよさそうな笑顔があるから、「モテ期」というタイトルに説得力が出るわけだ。

 このシリーズは女の願望がそのまま表れたようなもので、本作に至ってはブリジットがこれ以上ないというモテ方をする。ありえないよね、こんな話。なんと今回はブリジットが43歳で妊娠出産するというすごい設定になってしまった。これ、彼女が48歳ならもう出産はほぼ不可能だから43歳というギリギリの設定にしたんだろう。
 シリーズとしては12年ぶりの作品だが、前作をほぼ全部忘れている。ダーシーとブリジットは結婚するということになっていたのか。ふーむ、覚えていない。で、久しぶりにマーク・ダーシーとブリジット・ジョーンズは再会するわけだが、なんとそれはスケコマシのダニエルの葬儀でなのだ。”All by Myself"を歌うブリジットと彼女の日記独白、という巻頭には懐かしくて笑いそうになった。そうそう、15年前もこれだったよね。

 あとは、下ネタやギャグやおふざけ満載の展開で、コメディなんだからなんでもあり。ブリジットが妊娠したのはいけれど、果たして父親は誰なんだ? 父親が誰かわからないという展開なのに、誰も本気で悩んでいるように見えないところが天晴だ。産婦人科医も話を合わせようとするし。エマ・トンプソン、当たり役って感じがしてとてもよかった。この人、最近医師役が多くないですか。

 正反対の二人の男に愛されて、どこまでも尽くされる羨ましいブリジット。二人の男の間で迷うブリジットだけれど、やっぱり選ぶのはこの人なのよねー。

 15年経って世の中は同性愛が堂々とカミングアウトしやすくなり、代理母だの同性結婚だのと多様性が増えたことが映画の中でも肯定的に取り上げられていて、歳月の流れを感じさせた。

 なんと、この作品はパンフレットを製作していないと! もうこの頃では劇場用パンフレットははやらないのだろうか。この後に見た「ギフト」もパンフレットを販売していなかった。パンフレット収集家としては大変残念である。あ、調べてみたら、前作のときもパンフレットを作っていなかった。著作権者が許可しないそうだ。なんで?

BRIDGET JONES'S BABY
123分、イギリス/フランス/アメリカ、2016
監督:シャロン・マグアイア、製作:ティム・ビーヴァン、脚本:ヘレン・フィールディング、エマ・トンプソンダン・メイザー、撮影:アンドリュー・ダン
出演:レニー・ゼルウィガーコリン・ファースパトリック・デンプシージム・ブロードベント、ジェマ・ジョーンズ、エマ・トンプソン