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吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

ジェイソン・ボーン

 公開されるたびに見に行っているのだから、今回も当然劇場へ。「君の名は。」ほどではないが、かなり入りがいい。で、これまでもたいていこのシリーズは爆睡していたのだが、今回もやっぱり。それもこれもポール・グリーングラスのいつものあの撮り方のせいだ。手持ち、画面揺らしまくり、細かいカット割り。これ、老人には目が疲れてついていけません。そのうえ、ストーリーが単調で、見せ場に欠ける。

前半かなり意識不明になったのだけれど、後半戦で俄然目が覚めた。圧巻のカーチェイスが始まりそうな予感がするやいなや目が覚めるというのも、我ながら〈上映中の居眠りプロ〉である(自慢)。さすがは250台の車をつぶしたというだけあるシーンで、よくこれだけもったいないお化けが出そうな撮影を敢行したものだ。どうやって撮影したのか、カメラさんがえらいよ、これ。

 このシリーズはずっと「記憶」がテーマになっている。記憶を失ったことに苦しみ続けるジェイソン・ボーンは、今回父の記憶と向き合うことになる。父もまたCIAの職員だったのだ。失われた記憶を取り戻すことは果たして本人のアイデンティティにとって大切なことなのかどうか。

 トミー・リー・ジョーンズの悪役は堂に入ったもので、ふてぶてしくて大変よろしい。

JASON BOURNE
123分、アメリカ、2016
監督:ポール・グリーングラス
製作:フランク・マーシャルマット・デイモンポール・グリーングラスほか
脚本:ポール・グリーングラス、クリストファー・ラウズ
撮影:バリー・アクロイド
音楽:ジョン・パウエル、デヴィッド・バックリー
出演:マット・デイモンジュリア・スタイルズアリシア・ヴィカンダー、ヴァンサン・カッセルトミー・リー・ジョーンズ