吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

ホワイトハウス・ダウン

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チャニング・テイタム祭りはまだまだ続く。

この作品は二年前に「マジック・マイク」を見た数日後に劇場で見て大いに楽しんだ作品。今更感想をアップするのもかなり苦しいものがある。ほとんど内容を覚えていない。覚えていなくても面白かったということは間違いないので、なんとか当時の感想を再現してみよう。

 して、本作は21世紀のダイハード。議会警備の警察官ジョン・ケイルが主人公。かれがシークレットサービスに応募して面接に落ちるところから始まる。この落ちこぼれっぽい警官がチャニング・テイタム。彼が11歳の娘をもつ父親て、びっくりな設定。そうか、チャニングも父親役ができる年齢になったのね。

 面接に落ちてがっくりのジョンだけれど、<大統領大好き娘>のために親子でホワイトハウス見学会(そんなもんがあるんだ)に参加する。この娘がまたトンビが鷹を生んだ系の賢いお子ちゃま。で、突然ホワイトハウスはテロリスト集団に襲撃されるのであーる。という、巻き込まれ型の正統派「ダイ・ハード」系列の話です。たった一人で軍団と対峙するジョン親父(ブルース・ウィリスよりかなり若いしカッコいいよ、チャニングは)は獅子奮迅の大活躍! しかも大活躍の相棒役が大統領(ジェイミー・フォックス)。よっ、大統領! てな感じで、この大統領も自らガンガン戦う人で、はしゃぎすぎな感じがこれまた面白いったらありゃしない。スリリングなアクションものだけれど、随所に笑えるシーンがあって、テンポもよく、いろんな映画のええとこどりしたみたいな展開もなかなか小気味よい。

 ローランド・エメリッヒ監督作で最も面白かったんじゃないか。非常にわかりやすくかつホワイトハウスの中がよくわかるhow toものとしてもよくできていて、もちろんチャニングはかっこいいし、ラストの旗振りが最高に楽しかったし、ほとんど文句なし。こういうアメリカ愛国ものを作るのはけしからんとお怒りの向きもあるだろうけれど、こんな娯楽作に目くじら立ててもしゃあないしね。

WHITE HOUSE DOWN
132分 、アメリカ 、2013
監督: ローランド・エメリッヒ、製作: ブラッドリー・J・フィッシャー 、脚本: ジェームズ・ヴァンダービルト 、音楽: トーマス・ワンダー、ハラルド・クローサー
出演: チャニング・テイタムジェイミー・フォックスマギー・ギレンホールジェイソン・クラークリチャード・ジェンキンスジョーイ・キング