吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

人生はノー・リターン~僕とオカン、涙の3000マイル~

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 これからしばらくは劇場未公開作品を紹介します。第1弾。

  これはいいわ! 母と成人した息子のロードムービーなんて初めて観た。母のバーブラ・ストライザンドも子のセス・ローゲンもノリノリで楽しそうに演技しているのが見ていてよく伝わってくる。実際、アドリブ満載だったらしい。
 わたしがDVDを見ているところを通りがかった長男Y太郎が、「あ、セス・ローゲンや! セス・ローゲンってうまいやろ~。ええ役者や。セス・ローゲン好きやねん」と言っていた。ほんとに彼はいい役者です。

 若き(そんなに若くないけど)化学者アンディが、自ら発明したエコ洗剤の営業に全米を回るっていうお話。その営業行脚に母親を誘って行くわけ。実は母が結婚前に付き合っていた恋人が西海岸に健在だとわかったので、こっそり母を昔の恋人に逢わせてやろうという息子アンディの魂胆だったわけ。何しろ夫を早くに亡くした母ジョイスは女手ひとつでアンディを育て上げたんだからね、そろそろ第二の人生を歩んだっていいいじゃない、ってわけ。

 この母親がおきゃんで可愛い。天然ボケやお転婆ぶりを発揮してアンディをイライラさせるけど、言ってることはかなり的を射ている。バーブラ・ストライザンドを久しぶりに見たけれど、あまり変わっていない。もともと美貌で売ってる役者じゃないから歳とっても崩れない。でも、寝る前にベッドの中でチョコを食べるって止めて欲しいわ。虫歯になるでしょ。

 意見の違いでぶつかったりするけれど、母も子も互いを思いやっていることが観客によく伝わり、ほのぼのといい映画なのに劇場未公開。まあ、しょうがないか。母親と中年息子の旅じゃねぇ。

THE GUILT TRIP
96分、アメリカ、2012
監督: アン・フレッチャー 、製作: ローン・マイケルズほか、製作総指揮: セス・ローゲンバーブラ・ストライサンドほか、脚本: ダン・フォーゲルマン、音楽: クリストフ・ベック 
出演: バーブラ・ストライサンドセス・ローゲン、  ジュリーン・ルネー=プレシアド