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吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

マン・オブ・スティール 3D

映画

 世界を救っているのか破壊しているのかよくわからないスーパーマン。破壊力ありすぎ。

 ビジュアルが素晴しい。今年の夏はこういう映画が多いねぇ。

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 「3Dは頭が痛くなるからいやだ」と言い張っていた長男Y太郎22歳だが、眼鏡用3D眼鏡を買ってもらってご機嫌。見終わった後は、「あんな能力を持っていたら悪用することしか考えへんなぁ~。まずはアフリカへ行ってダイヤモンド鉱山のダイヤを手掘りで全部掘り尽す。アメリカ大統領をカツアゲするというのもいいかも」。

 さすがはクリストファー・ノーランの製作だけあって、善悪のせめぎ合いを描いてなかなかにスリリング。何よりもビジュアル的にはわたしの個人的好みにぴったりの映像を見せてくれるので、大満足。スーパーマンの故郷クリプトン星て、ローマ帝国だったのね。だからラッセル・クロウがスッパマンの父親役で登場するのは当然で。しかし、科学者だというラッセル・クロウがどう見ても軍人かグラディエーターにしか思えないのはわたしだけでしょうか。 

 わたしの大好きなケビン・コスナーがスッパマンの育ての父親役で出演していることも高感度高く、この父親がまた素晴しい。息子に惜しみなく愛を注いで育てた父は、最期に息子の将来を思って自らを犠牲にする。ケビン・コスナーはこういう役が好きだね。

 ローレンス・フィッシュバーンが登場した瞬間に思わずYと目を合わせて笑ってしまった。画面いっぱいに彼の大きな顔が出ると、「マトリックス」のモーフィアスにしか見えない。もうどんな役でもモーフィアスにしか見てもらえない彼も不幸な生い立ちだ。

 本作のデザイン的な良さは、「プロメテウス」などとの美術デザインと違って、あくまで映像的な良さ。つまり、「プロメテウス」で見られたデザインの面白さは静的・絵画的なそれであり、本作「マン・オブ・スティール」は動画のデザインの面白さを追求している。

 スーパーマン誕生秘話がこれほどスケールの大きな話だとは思わなかったので、映画を見ながら途中でびびってしまった。こんなに派手にNYを壊して大丈夫か? アメリカ人はこれを見て9.11のトラウマに悩まされないのか?
 クリプトン星人どうしの格闘は手当たり次第に物を投げ合い、ついには宇宙空間で人工衛星を振り回すって……やりすぎ(笑)。

 あれだけ派手に壊されたNYなのに、すっかりきれいになって知らぬ顔で復興しているところは、毎週怪獣に踏み潰された東京が翌週には何事もなかったかのようにリセットされている「ウルトラマン」を思い出させる。

 それにしてもダイアン・レイン、老けたなぁ…。おばあさんやで、あれでは。

MAN OF STEEL
143分、アメリカ、2013 
監督: ザック・スナイダー、製作: チャールズ・ローヴェン、クリストファー・ノーランほか、脚本: デヴィッド・S・ゴイヤー、撮影: アミール・モクリ、音楽: ハンス・ジマー
出演: ヘンリー・カヴィルエイミー・アダムスマイケル・シャノンケヴィン・コスナーダイアン・レインローレンス・フィッシュバーンラッセル・クロウ