年末年始怒涛の映画評マラソン何本書けるかシリーズ第4弾は、アニメ。
北欧神話のような雰囲気を持っているのは図柄が「ヒックとドラゴン」にそっくりだからか。舞台はスコットランドのとある王国。ここの男勝り(って差別語?)の王女が政略結婚を両親に迫られ、自分の運命は自分で切り開くと宣言して親に楯突くのだが…というお話。
ストーリーにあまり惹かれるものがない。最初のうちは「親に反抗すること」そのものが生きがいみたいな王女様を見て、自分の若いころを思い出して懐かしかったが、だんだん、どう決着をつけるのかというあたりで眠くなった。
魔女によって母王妃にかけられた魔法をどうやって解いたのか、肝心の場面がよくわからない。DVDを見直してみたがわからなかった。謎解き的な面白さや魔法解きの面白さが全然ない。カタルシスに欠ける映画だなぁ…。
何を教訓にしたいのかいまいちよくわからない映画だった。脚本に大勢がよってたかって手を入れすぎた結果、ストーリーが破綻したのではないか?
で、なんでこの映画を見ようと思ったのか思い出した。特典映像についている短編2作品を見たかったのだ。トイ・ストーリーの後日譚がついているというパープルローズさんからの情報をキャッチしたのだが、映画館では上映されたはずのその作品がDVDにはついていなかった。残念。
これをちゃんと映画館で3Dで見ればもっと違う感想を持ったかもしれないが、2Dだとストーリーの粗さが目立ってしまう。
エンドクレジットの最後に「この映画を故スティーブ・ジョブズ氏に捧げる」と文字が出ると、思わず「ああ、そうだった、彼は死んだのだ」としみじみしてしまった。スティーブ・ジョブズの伝記を読みたい。
それから、ピクサー映画のお約束みたいに、最後の最後にワンカットあり。実はわたくし、このアニメを日本語吹き替えで見たのだった。日本語で見てるって最後まで気がつかなかった。よっぽどボケてる?(レンタルDVD)
BRAVE
94分、アメリカ、2012
監督:マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン、製作:キャサリン・サラフィアン、製作総指揮:ジョン・ラセター、原案:ブレンダ・チャップマン、脚本:マーク・アンドリュース、スティーヴ・パーセル、ブレンダ・チャップマン、アイリーン・メッキ、音楽:パトリック・ドイル
声の出演:ケリー・マクドナルド、ビリー・コノリー、エマ・トンプソン、ケヴィン・マクキッド
声の出演(日本語吹替版): 大島優子