吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉

 いよいよ上映が終了するという間際に滑り込み鑑賞。

 シリーズ全作映画館で見ているが、初めてこのシリーズで寝なかったのではないか。そういう意味ではさすがロブ・マーシャルの演出効果といえるかもしれない。しかし、逆に言うと普通の映画になってしまった。蛸船長の強烈な印象が懐かしい。どこか常軌を逸したあほらしさがこの映画の取り柄だったと思うのだが、無難にまとめられるとなんだか拍子抜け。わたしは2Dで見たから平板な印象を受けたのかもしれない。これを3Dで見ていたらまた違った感想を抱いたかも。

 バルボッサとの力関係や敵対関係はいったいどうなったのか? バルボッサとジャック・スパロウ船長が仲いいから人物相関図をすっかり忘れてしまっていることに気づいた。いったい何がどうなっているのだったっけ? シリーズものというのは復習が大事ですな。

 それよりも、映画を見ている最中にほかのことが気になってなかなか集中できないのが困った。嫌なことを思い出したり、主役のジョニー・デップの名前が思い出せなくてイライラしたり。ジョニデの名前を忘れるなんてありえないと思うのだが、一旦忘れてしまうともうなかなか固有名詞は出てこない。それが気になって気になって、エンドクレジットが出てくるまでとうとう思い出せなかったのがとっても悔しい。あほではなかろうか。

 今回登場した敵役の「黒髭」海賊は実在した人物だという。カリブ海を荒らしまわり、その残虐さで人々を震え上がらせたという割には映画の中では大して怖くなかった。黒髭の娘もペネロペ・クルスが演じている割には色気が足りないし、悪女ぶりもたいしたことがない。要するに今回は登場人物がみな小粒になってしまった。

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PIRATES OF THE CARIBBEAN: ON STRANGER TIDES
141分、アメリカ,2011
監督:ロブ・マーシャル、製作:ジェリー・ブラッカイマー、脚本: テッド・エリオット、テリー・ロッシオ、音楽: ハンス・ジマー
出演:ジョニー・デップペネロペ・クルスジェフリー・ラッシュイアン・マクシェーン、サム・クラフリン、アストリッド・ベルジュ=フリスベ、ケヴィン・R・マクナリー