吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2002年に見た映画の中からベスト10

各賞がそろそろ出揃ってきた。『キネマ旬報』のベスト10は毎年大いに参考にさせてもらっている。ここで選出される作品に、はずれはほとんどないと思われるからだ。もちろん、好みがあるので、「なんだこれ、なんでこんなもんが」と思う事だってあるけれど、毎年、このベスト10の中にわたしにとってのベストが含まれている。
 それから、朝日ベストテン映画祭、こちらも毎年の楽しみだ。
 アカデミー賞ははずれも多いが、確かに見ごたえのある作品が選ばれることがよくあるので、要チェック。
 
 さて、ふと思い立って、去年一年間に見た映画(ビデオ・DVDを含む)を数えてみたら、なんと94本! これは若かりし頃の勢いに近づきつつある。で、もう少し期間を延ばして、今年の1月までの分で、ベスト10を作成してみた。これなら、対象作品が100本を超えるので、まあ、ベスト10を選んでもいいだろうと思った次第。

 わたしの好みと独断と偏見で選んだベストです。好みの合わない方にはまったく参考にならないので、無視してください。なお、去年封切りの映画ではなく、わたしが一年余りの期間に観た映画が対象です。さらに、劇場で見たものと家で見たものとの区別がないので、ビデオ盤は多少ハンディをつけました。
 また、キネマ旬報ベストテンなどの上位賞を獲得した作品がこの中にないのは、わたしが未見だという理由が考えられます。各作品の内容詳細は五十音順インデックスで探してお読み下されば幸いです。

1位 愛を乞うひと
2位 活きる
3位 初恋のきた道
4位 ビューティフル・マインド
5位 雨あがる
6位 鬼が来た!
7位 光の雨
8位 仕立屋の恋
9位 地獄の黙示録 特別完全版
10位 ヒマラヤ杉に降る雪

  1位以外はものすごく迷った。この1年間に70点以上をつけた映画の中から選んだけど、点数の高い作品を落としたりしている。観賞後すぐにつけた点数と、今になって感じる点数が違ったりするのだ。やはり後からじわじわと印象深くなる作品とそうでないのがある。3位から7位は同順3位、8位から10位も同順、というのが実感。