吟遊旅人ピピのシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。感謝。

X-MEN:ファースト・ジェネレーション

エックスメンシリーズの冒頭に戻るお話で、いかにしてエックスメンという集団が生まれたのかを描くのが本作。 宿敵同士のプロフェッサーXとマグニートーが若いころは親友だったとか、彼らの生まれ育ちの違いが思想と理想の分裂を生むことが描かれて非常に興…

ウルヴァリン:X-MEN ZERO

Xメンの前日譚。いかにしてXメン=ウルヴァリンが誕生したのかがわかる。一回目は寝落ちしたので、再度DVDを見直してみて、なかなか面白いということに気付いた。シリーズ本編よりも面白いのではないか。無常感が漂う、かなり大人のテイストになっているから…

X-MEN:ファイナル ディシジョン

やはりこのシリーズは面白い。シリーズ第3作は、これだけ見ても十分面白い。てか、前2作をほぼ忘れているので、わたしとしてはこれだけで単作扱い(汗)。 しかし、登場人物(ミュータント)が多すぎて名前と顔が一致しない! 最後まで誰が誰だかよくわから…

さよなら歌舞伎町

細かく何回にも分けて観たから、ストーリーがいまいちよくわからなくなってしまったが、なかなかに面白い群像劇。 新宿・歌舞伎町のラブホテルが舞台だけあって、身体を張った女優の演技が続出するのだが、わけありの人々ばかりが登場するホテルの24時間は結…

二ツ星の料理人

次々と画面に出てくる料理がとにかくおいしそうでたまりません。画面にアップにされる料理の数々にはため息。わたし自身は一生食べることはないだろうけれど、見ているだけで幸せになれる。と同時に、こんな料理を食べ続けることができる人たちってどういう…

トリコロール 赤の愛

かつて、青・白・赤の順に(つまり正順)見た三部作、お気に入り度もこの順だった。今回は久しぶりに見ることになり、逆から見てみようという気になった。しかし、ラストシーンを見て、この映画はやはり青と白を見ていないと面白さがわからないんだと判明し…

ジェイソン・ボーン

公開されるたびに見に行っているのだから、今回も当然劇場へ。「君の名は。」ほどではないが、かなり入りがいい。で、これまでもたいていこのシリーズは爆睡していたのだが、今回もやっぱり。それもこれもポール・グリーングラスのいつものあの撮り方のせい…

ハドソン川の奇跡

これぞプロフェッショナル。クリント・イーストウッドがプロの仕事をプロらしく撮った、一切の無駄がない見事な映画。見終わった後の清々しさは格別で、生きる勇気を与えられるような作品だった。 ハドソン川に不時着した飛行機のことは記憶に新しいし、当時…

君の名は。

2週間以上前に見たので、やや印象が薄くなったが。。。。 ラストシーンで背筋が粟立った。この感覚を体感したくてリピーターが多いのかな、このアニメは。新海作品のこれまでのテイストとかなり違って、明らかにヒットを狙っている作品であり、その狙いが見…

怒り

傑作「悪人」の続編、あるいは別バージョンともいえるような作品。製作メンバーも同じなら、主演のひとりも同じ妻夫木聡。ただし、残念ながら前作を上回ることはなかった。それだけ「悪人」が良くできていたとも言える。 巻頭いきなり凄惨な殺人現場が映る。…

レッドタートル ある島の物語

いまや「『君の名は』難民」と呼ばれるほど大ヒットしている新海誠のアニメと違って、こちらはスタジオジブリの作品だというのに、劇場はガラガラである。こんなにクオリティの高いアニメなのに、なぜ見向きもされないのだろう。その答えは、これが全編セリ…

トラッシュ! -この街が輝く日まで-

ダルドリー監督の映画のなかで、初めて眠気を催したもの、という意味で画期的な作品かもしれない。最後まで起きていられなくて、何度寝落ちしたかわからない。 サスペンスのはずなのに緊張感に乏しく、実話ではないだろうに実話とリンクさせた物語には疑問符…

オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分

場面は高速道路を運転する車の中だけ。上映時間86分は劇中の時間経過と同じだ。登場するのは一人だけで、あとは彼が運転しながら電話でしゃべる相手が声の出演だけをする、という斬新な作品。アイデア勝負みたいな映画であり、確かに飽きることはないのだが…

クローバーフィールド/HAKAISHA

事件が起きるまでの19分が長すぎる。あまりにも退屈なので何度も時計を確認する。これ、もうすぐアレが起きる、と知っているから我慢できるが、何も知らずに映画館へ行った観客は帰ってしまうか寝てしまうんじゃないか。 普通の日常がある日突然大いなる災厄…

消えた声が、その名を呼ぶ

当初の予想を超えた壮大な話だったのには驚いた。思わず2回観たが、2回目のほうが短く感じたのは不思議だ。 第1次世界大戦時のオスマン・トルコによるアルメニア人虐殺は、当のトルコだけがその事実を認めず世界中から非難を浴びている事件だ。死者は100万…

ティエリー・トグルドーの憂鬱

憂鬱な中年男の話? いやいや、もう個人的な憂鬱を超えている話。 映画の作風はダルデンヌ兄弟のよう。つまり、手持ちカメラのドキュメンタリータッチ、アップ多様、長回し。 フランスの夏休みは二か月もあり、バカンスシーズンのパリからはフランス人がいな…

ロング・トレイル!

アパラチア山脈3500キロを踏破するという老人二人組の奮闘物語。典型的なバディものでかつロード・ムービー。でも、青春物語ではなく老人瀕死物語なので、そこはかとなく悲哀が漂いかつ爆笑ポイントが多すぎる、とっても楽しいお話。原作は人気ノンフィクシ…

シン・ゴジラ

今年の日本映画はこれで決まり! 1回目は2Dで鑑賞。2回目は4DXで。 やはりゴジラ映画は日本のものなのだ。と同時に、これまで誰も見たことがないゴジラ映画がここに完成した。危機管理映画として前例のない作品が、このたびの「ゴジラ」である。ひとたび大…

マリーゴールド・ホテル 幸せへの第二章

今回は中高年に絶大な人気を誇る(?)リチャード・ギアをゲストに迎えたのはいいけれど、お話は新鮮味がなく、続編の難しさを感じさせるものとなってしまった。 インドにある、外国人観光客向けのホテル「マリーゴールド」では、イギリスからやってきた高齢…

マリーゴールド・ホテルで会いましょう

3年前にDVDで見た作品なのだが、最近続編を見たので、せっかくだから2作品の感想を一度にアップします。 インド映画なのにすがすがしい。いや、インドが舞台だけれど、イギリス映画だ。そういう雰囲気がいい。 歳を取って、最期の地をインドに求めてやってき…

アーロと少年

「ペット」のような大活劇のめまぐるしいアニメを劇場で見た後でこういう鉄板ものの心温まるアニメを見ると、ほっとする。DVDを一度に見たわけではなく、何度かに分けて、しかも日本語版と英語版を交互に見たものだから、誰がどの声だったかわからなくなると…

ペット

夏休みの昼間ということもあってか、劇場内はけっこうな入り。上映中、後ろの席の幼児が大きな声で笑うのが可愛くてたまらなかった。 もちろん日本語吹き替え版で見たわけだが、本物の役者たちがアニメの吹き替えをすると、それらしい声を出すところが驚きだ…

エクス・マキナ

アカデミー賞視覚効果賞を受賞しただけあって、ロボットのデザインが秀逸で、人口皮膚がベロリとはがれるシーンのグロテスクさもたまらない。しかしそれ以外の部分にあまり見どころを感じないのが短所。 もともとのストーリーの発想は極めて興味深い。AI(人…

みなさん、さようなら

同じタイトルのドイツ映画があったが、あちらは安楽死の話。こちらは小学校の学級会の最後に「先生、さようなら。みなさん、さようなら」と大きな声で児童が言う、あの言葉に由来する。 つい先日、坂本順治監督の「団地」を見たばかりなので、団地つながりで…

はじまりのうた

イギリスからやってきた若きシンガーソングライターのグレタは恋人と別れて失意にあり、音楽プロデューサーのダンは長らくスランプが続いてとうとう自分が創設したレコード会社から解雇された。そんな二人がライブハウスで出会い、グレタの曲にほれ込んだダ…

レッド・ファミリー

コメディのはずだが、凍るようなお話である。ラストの悲惨さには言葉を失う。 北の共和国から韓国にやってきた工作員たちは仲の良い家族を装っているが、実はまったくの赤の他人であり、それぞれが祖国に残した家族を「人質」にされているために、国家からの…

ファインディング・ドリー

日本語吹き替え版で。 感動作「ファインディング・ニモ」の13年ぶりの続編。大変よくできた作品で、面白かったのだが、それにもかかわらず途中で若干寝落ちしたのは、やはりよほど疲れているのだろう。 「ニモ」では海の表現に驚いたもので、それがさらに今…

ブルックリン

とても落ち着いた作品。見ている最中はしみじみとさせられ、見終わってからは観客自身が自分の来し方を振り返るように導く。人は若いときに大きな決断の一歩を踏み出す。その心の揺らぎが繊細な演出によって描かれている。 登場人物の過去や現在抱えている問…

ペレ 伝説の誕生

ペレ本人が製作総指揮をとり、おまけにカメオ出演までしてしまう、ペレのためのペレの映画。 ペレがいかに貧しい暮らしから這い上がって世界の王者となったのか、9歳から17歳までのたった8年間の「ペレ誕生物語」である。 わたしのようにさしてサッカーに興…

海すずめ

空手家図書館員の井上昌彦さんの発案により、急遽4人による映画鑑賞会が開かれた。なんばパークスシネマで朝の9時からの上映に、ぎりぎりに滑りこんだがこれが予定を大幅に超えてしまった。というのも、なぜか8階に上がるエレベーター前が大行列で、上がれる…