吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2019-08-19から1日間の記事一覧

8年越しの花嫁 奇跡の実話

意外にもいい映画だった。期待を裏切らない、いやそれどころかそれ以上の出来。瀬々監督はこういう作品も撮れるんだなぁ、驚嘆と同時に改めて敬服した。土屋太鳳の演技力にも舌を巻いた。弾ける若さを見せていたかと思えば突然の病気、豹変する表情やしぐさ…

12か月の未来図

「僕たちは希望という名の列車に乗った」と同じ日に見た。これもまた秀作で、フランスの教育事情の一端を描いた多くの作品の中でもとても良い出来。ただし、数年前に話題になった「パリ20区 僕たちのクラス」を未見だったので、比べることができない。 フラ…

ドキュメント輪禍 むちうたれる者

5月に神戸映画資料館で労働組合映画特集が開催された。その折に見た作品。 映画を見ながらいろんなことを考え、思考があちこちに飛ぶという楽しい経験をした。映画に映し出されるのは50年前の大阪。登場するタクシードライバーや社長がコテコテの大阪弁なの…