吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2010-03-31から1日間の記事一覧

懐かしの庭

映画評に続けて原作の紹介を。 上巻ではカルメでの二人の隠遁生活や、ヒロイン・ユンヒの父のこと、主人公ヒョヌの刑務所での生活などが細かく綴られる。映画よりも遙かに詳しく細かな描写には胸に迫るものがある。 刑務所の中では鳩や猫との「交流」が囚人…

なつかしの庭

2009年マイベスト10の10位。 「光州5.18」に比べると遙かに心にしみる名作。「あのとき」何が起こったのか、ということよりも、「その後」どう生きたのか、ということのほうにわたしの関心があるからだろうが、黄晰暎(ファン・ソギョン)の原作も素晴らしい…