吟遊旅人のシネマな日々

歌って踊れる図書館司書、エル・ライブラリー(大阪産業労働資料館)の館長・谷合佳代子の個人ブログ。映画評はネタばれも含むのでご注意。映画のデータはallcinema から引用しました。写真は映画.comからリンク取得。感謝。㏋に掲載していた800本の映画評が現在閲覧できなくなっているので、少しずつこちらに転載中ですが全部終わるのは2025年ごろかも。旧ブログの500本弱も統合中ですがいつ終わるか見当つかず。本ブログの文章はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス CC-BY-SA で公開します。

2009-02-08から1日間の記事一覧

シークレット・サンシャイン

思想の深さに思わず感嘆する。<赦し>という思想が持つアポリアをこれほど見事に描くとは。しかし、映画全体の緊張感はベルイマン作品にはかなわない。 夫を亡くしたばかりの32歳のシネは、小学生の息子を連れて夫の郷里・密陽(ミリャン=シークレット・サ…